誰もが”いつか訪れてみたい!”と思う憧れの場所なり、国なりを持っていると思いますが、
私の場合、憧れのお城No.1が、ノイシュヴァンシュタイン城(Schloss Neuschwanstein)でした。 フランスに居る間に行きたいなぁーと淡い希望を抱いていたのですが、 結局、付近までは行ったものの、お城を見る事は叶わずじまい。 そのお城を建てたのが狂気の王ルートヴィヒ2世。 そんなこんなで、先日、そのルートヴィヒ2世の生涯を史実に基づいて描いた『ルートヴィヒ』(Ludwig)を見ました。 4時間程の超歴史大作で、監督はイタリアのルキノ・ヴィスコンティ。 4時間は確かに長い、ですが…全然楽しめました。 若くしてババリアの王として即位し夢うつつの世界に生きた悲劇の王様、ルートヴィヒ2世。 望むでもなく国王としての権力を与えられ、芸術を愛して孤独に、ただ人間として生きる事を求めた人。 国政を無視し、これでもか、という位の豪華絢爛な城を作り続けた事が唯一の自己表現だったんでしょうね。 この映画、とにかく美しい。全てが!画面に映るモノ、人、全てが美しくて、思わずクラッと。さすがヴィスコンティ。 手を抜いた所が全くないこの監督のこだわりこそが孤独な王の世界であり、これ無くしては成立し得なかった映画なのだと思います。 ルートヴィヒ2世は若い頃は美貌の王で有名だったそうですが、主演のヘルムート・バーガーは残されている肖像画にかなり似ています。 即位前の18〜40歳位までを演じていますが、変貌ぶりも本当に素晴らしい。 久々に見た超ハンサムでした。 いやぁー彼を見るだけでも価値あるよ! 以前、城に行きたい!って話をババリア出身の友人に話した所、浪費家の狂った王様のお城ねー派手なだけだから、なんてあまりいい反応をされなかったのだけど… その時はルートヴィヒ2世についてもよく知らなかったので詳しく話を聞かなかったのだけど、あの辺りの人達はルートヴィヒ2世に対してどんな想いを抱いているんでしょうかね。機会があれば一度聞いてみたいな。 そして、やっぱりお城、いつか行きたいなーと思うのでした。。
by mkuke
| 2007-02-23 00:37
| Film
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