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おやすみさようなら そして ミルク

今日は連休最終日

念願の『ミルク』を観にいきました

ハーヴェイ・ミルク マイノリティーの権利活動家

40歳になったミルクはゲイである事を隠し NYで働いていました
ある日20歳年下のスコットに出会い恋に落ち
希望を胸に新しい土地 サンフランシスコに引っ越します
二人はやがてカストロ通りに小さなカメラ店『カストロカメラ』を開き
店は同性愛者やヒッピーたちの集いの場となります

近隣の住民や保守派の人達は
そんな彼らを快く思わず 衝突もしますが
ミルクのユーモアに溢れた人柄は
やがて街の人達を惹き付け 
ゲイだけでなく 様々なマイノリティの問題を理解しようとする彼は
いつしか
カストロ通りの市長
と 呼ばれるようになります

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そして幾度かの選挙を経て 次第に人々の支持を集めたミルクは
同性愛を公表した人としてアメリカ史上初めて公職に選ばれます

プライベートを犠牲にし
同性愛の教師から職を剥奪できるという条例の破棄に尽力した彼は
わずか就任11ヶ月で 同僚である市政執行委員のダン・ホワイトによって
射殺されてしまうのです
映画ではこのダンの苦悩のような物の片鱗を垣間みる事もありますが
それでもあまりにも現実は酷い

ダンの裁判ではファーストフードの過剰摂取(!!)によって
精神状態に異常をきたした末の行為であるとされ
禁固7年というあまりにも軽い刑が言い渡さました
(実刑としては4年で出所しています)

ミルクは自らが同性愛者であるからゲイの人権の為に尽力したのではなく
黒人・アジア人・高齢者といったマイノリティや
問題を抱えた人達それぞれの立場にたち 行動を起こした人
常に希望を持った ヒーローのような人だったのです

ストーリーは実話ですが 映画としての『ミルク』がまた凄いのです
ショーン・ペンという人は全くミルクが乗り移ったかのよう
映画に流れる雰囲気はまるでその時代を感じさせるし
音楽も映像も素晴らしい
ガス・ ヴァン・サント監督はやっぱり凄いなーと思いました

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People gather for a candle light march to City Hall in San Francisco after the assassinations of George Moscone and Harvey Milk.



明日から仕事でイヤダイヤダいってる自分がちっさくて情けないぜ・・・
by mkuke | 2009-05-07 00:26 | Film


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